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2011.05.25 *Wed*
小説みたいなの
「おい、聞いたか? 光の騎士様がまたダークナイトになったって噂」
一人の男性がヒソヒソと話す。その声が周囲のざわめきを拡大させた。
「それじゃあイメンマハのパラディン達は――」
「ああ。いずれはダークナイトに……」
そんな村人達の話を聞きつけた一人の冒険者が、当たり前のように言い放った。
「そりゃ、メインストリーム進めればそうなるわな」
――と。
マビノギ・ライフ・ストーリー(仮
ここは人出で賑わうダンバートン。
そんな活気の溢れたこの町に、アルファンドという青年がやってきた。
「(全体)こんにちは!」
だが彼に答える住民はいない。
そして彼が次に言った言葉は「誤爆!」である。
アルファンドという青年が何が言いたかったのか付近の住民は不思議な眼差しをおくる。が、彼は平然とした態度で露天を観回っていた。
そんな彼には妻がいる。
名前は"モッチ初号機"という。何処かの民族名称なのか、そもそも本当に女性なのか、詳細は誰も知らない。
ダンバートン銀行前で待ち合わせをしていたらしく、二人はそのままダンバートン北西のラビダンジョンへ向かった。
・
・
・
「ぐふぅ」
アルファンドがスケルトンに斬られる。
勢いよく吹き飛ばされ、キレイな放物線を描いて宙を舞ったアルファンド。ジメジメした地面に叩きつけられた身体はデットリー状態である。
「スタミナがねぇぜ……」
止めを刺しに来るスケルトンに息を切らしながらそう呟いた。
ザクッ――
アルファンドの腹部に剣が突き刺さったそのとき。圧縮された水玉がスケルトンを粉々に吹き飛ばした。
振り返ると妻モッチ初号機は、装備していたシリンダーを短剣に持ち替えながら自慢げな顔をしている。
「スタミナなんて武器変えればいいじゃない(ドヤ」
旦那の腹部に刃が刺さった事は気にせず、武器を切り替えまくるモッチ初号機。
「それMOMだろ? 高いんだもんなぁ」
嫁の行動に見向きもせず、自分で包帯を巻き、ライフポーションをがぶ飲みしながらそう答える。
「高いもなにも、値段上がってきてるよ」
「マジかよ……」
そのままブツブツと話しながら、薄暗い部屋を進み続ける二人。
時刻は5:50。
エリンの名物である変身タイムである。
二人は輝き、鎧を纏った。
一人は光の騎士、チャンピオン。一人は暗黒の騎士、インフラブラック。
――そう、この夫婦はパラディンとダークナイト。恋愛に壁など無い事をエリン中に広めた夫婦であった! とか、そうでないとか。
光の騎士と化したアルファンド、勢いよく敵陣に突っ込み重い一撃スマッシュを当てる。
――スカッ
だが剣は空を斬る。
「スカったぁぁぁぁあぁぁあ!!」
哀しい叫びが狭い部屋に反響する。
メタルスケルトンは「あ? なんかしたか?」とでも言いたげな表情で目の前に立ち止まった。
「ポンって言いながらスマッシュすれば当たるよ」
とモッチ初号機はうなだれている旦那に助言を入れる。
OKやってみると言い、更なる追撃を試みるアルファンド。
「――ポンッ」
そう口ずさみながらスマッシュを決める。助言の通り敵スケルトンの、それも急所に当たった。
やべぇ、すげぇ。等と感動しながら「ポン。ポン。ポン」と声に出しながら戦うアルファンドに、妻モッチ初号機は密かに笑いを堪えている。
「pん2」
噂だが、今のような稀に意味不明な声を出しながら戦う彼に、ツボに入った冒険者がいるんだとか。
スケルトンや骨オオカミなどと戦闘していると、魔族が使用する通行証が出てきた。
「あ、通行証じゃん」
そう言うと二人はダンジョンからさっさと出て行ってしまった。
〜完〜
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